はじめに 改訂

小野さんの読書グループに参加したが、あることがきっかけで感想が送れなくなり、そのままクビになった。

とても立ち直れそうにないその出来事は弟の自殺。母は発狂し、父もおかしくなった。口が悪く、馬鹿で不器用な弟だったが、いなくなるとどうしようもない寂しさがおそって来る。弟が私より早く亡くなるということを想定していなかった。どんな思いで死んだのだろうと思うと悲しくてしかたがない。父は大の学会嫌い、母は40年間、副白百合長という人で、信心で乗り越えるというタイプではない。末弟はかろうじて、入会している程度だ。一家の宿命転換をほったらかしにしてきたそのつけがまわってきた。弟の死と、一家和楽。信仰にからむ一切を私が背負う事となった。

こんな状況の中、小野さんとのやりとりは苦痛となり小野さんから投げかけられる、「組織内部における葛藤や批判」はそのまま自身の「家族内における自身が行って来た葛藤や批判」となり直視出来ない状況だった。

 私は、小野さんのようなレベルではなく、組織活動のやまに翻弄されながらくるくると六道輪廻の中でまわっている、凡庸で、同じ失敗を何度も何度も繰り返し「失敗する傾向性」を身にまとった中高年なのだ。

 その出来事から1年がたち、やっとまわりが見渡せるようになった、このブログは、小野さんから投げかけられる「組織内部における葛藤や批判」を自身の組織や家庭内にあてはめ、小野さんへの返答文として自身の確認作業として行く。